HELLO STONE PROJECTいしみがくひとくらし

HELLO STONE PROJECT

第4回 吉田龍太郎さんに会いに行きました。

今回、日比さんを訪ねて話を聞いたのは、「タイムアンドスタイル」を運営する、プレステージジャパンの代表取締役社長を務める吉田龍太郎さんと、設計デザイナーの安藤良和さんです。
吉田さんが運営している「タイム アンド スタイル」は、日本人特有の美意識をコンセプトに、新しいインテリアスタイル・オリジナル家具を世界に向けて発信しているライフスタイルショップのひとつ。上海にも店舗を構えており、今年はアムステルダムにもオープンしました。

二人の出会いは、 “石の魅力をもっと伝えたい、石をふだんの暮らしに取り入れたらどんな空間になるだろう”という思いからスタートした、関ケ原石材の「ハローストーンプロジェクト」でした。吉田さんの共感を得て、一般のお客様向けに開発した商品「ストーンパレット」を、去る7月7日~18日の間「タイム アンド スタイル」で展示することになったのです。

吉田龍太郎さん、日比さん、安藤さん(写真右から)

 

吉田さん:

今年の春、関ケ原石材に初めて伺いました。行く前は、プレート状の石が並んでいる工場だと想像していたのですが、行って見たら巨大な石のブロックがたくさん並んでいて、石の固まりに圧倒されました。物凄い重量感のある空間が存在しているさまに驚きました。日比さんにご案内頂きながら、楽しくて楽しくてあっという間に時間が経ってしまいました。
もうちょっと見たい、もうちょっと触ってみたいと思ったくらいです。(笑)

僕らは木を扱っていますが、例えば、原木だと100年~200年経った木が山積みになっていて、その姿に圧倒されることがあります。石からそれに近いものを感じたのですが、石は何億年という時間が経ったものもあるので、その点、木とは全く次元が違います。石の世界の壮大さに心が動いてしまったのです。

 

安藤さん:
石はほとんど知識のない素材で、関ケ原石材の工場に行くまで、硬く重い印象で使いづらいのではと思っていました。
しかし、私たちが扱っている木と同じところがあって、例えば、石も目の方向があるとか、職人さんが切り出した石を並べ模様を合わせているなどを目にして、私たちの工場の職人と同じことをやっていることに驚きました。天然のものというところも木と石は同じだと思いました。

日比さん:
今回の展示会で勉強になったのは、お客様の言葉を直接聞くことができたことです。特に、お客様が石を触っているのを見て、本当に嬉しかった。
当社では、ミッドタウンの内外装で様々なところを建築材料としてお手伝いしています。例えば、各階のトイレの壁床もその一つです。でもトイレの壁石をわざわざ手で触る人はあまりいないですよね?

お客様が「タイム アンド スタイル」のテーブルを手で触った後、石の感触を見定めように触って頂いた。それは、もの凄く新鮮だったし、嬉しいことでした。それをみて、新たな石の可能性を感じたのです。触れて良さを実感する提案の仕方は大切だと思いました。

 

安藤さん:
工場に行って感じたのは、石は生活に身近な素材だということです。自分の目で見ないと分からなかったことです。今回の展示会ではそのところを伝えたかったので良かったと思います。

 

吉田さん:
石に触ってみて本当に温かいものと感じました。冷たいイメージだったのですが全然冷たくなかったですね。僕らもモノづくりをしていて、いろんな世界の方と出会いがあり、いろんな話をさせていただきます。そして素材の本質を知らない限り、良いモノづくりはできないと実感してきました。そんな中で石は、今までに経験したことのない素材なので、何かができるのではないかと感じました。二つの素材を融合して突っ込んだ話ができたということが一番嬉しかったことです。

日比さん:

約2週間「ストーンパレット」展示会の間、私も会場にいて「タイム アンド スタイル」のスタッフさん達がテーブルのペーパー掛け度合(仕上がり具合)を相談しているのを耳にし、仕上がり具合を見定めながら磨くのは石材も木製品と一緒だと思いました。そして、関ヶ原に戻ってから、ここのテーブルに触れた感触を思い出しながら、新鮮な気持ちで石を磨いてみました。何か、石が喜んでいるように思われました。大理石の成り立ちは、木や様々な生き物の死骸などが積み重り、それが地球規模の熱や圧力によって、何億年もかけてできたもの。自然が造り上げているという点では、木も石も一緒です。

 

吉田さん:
そうですね。木の世界では、サスティナビリティということが重視されるようになってきました。
モノのサイクルを考えたモノづくりをやって行かねばということも含め、一本の木が育つのに何十年とかかるので、実は地球の生い立ちそのものだと思います。木を切ったらまた植えましょうという考えを地球規模で考えることです。木と石、異なるけれど、人にとって近しく意味がある存在と感じました。

 

日比さん:
まだまだ話は尽きないので、この続きは次回にしましょう。

 

photo_Aiko Suzuki

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